社会人留学生におススメの本 2冊
久しぶりに論文を書く社会人達へ
もうすぐ留学ですが、もふもふは会社を辞めての留学なので、久しぶりに論文を書くことになります。
日々の業務に追われて、本すら読まない社会人の皆様、英文よりもそもそも、論理的な文章(長文)をそもそも書く機会はありますでしょうか?
留学の目的は、海外に住むとか外国人の友人作るとか視野を広げるとか外国人の彼氏作るとか、色々あると思いますが、もふもふ的には
とにかく論文を書き上げて提出する
が一番の目的だと思います。
特に会社辞めて後がない社会人の場合には…
真面目すぎてすいません。
そりゃ現地で現地の人と知り合いになって、沢山観光もしてショッピングも出来たら、楽しい留学生活になるでしょうよ。
でも、院留学すると決めたら、論文を書いて提出し、学位を得る…という一番の目的を忘れてはいけません。
そんなもふもふ、
そもそも論文って何だっけ?
というレベルだったので、それっぽいことが載っている本を借りてみました。
それがこちらです。
論文作法─調査・研究・執筆の技術と手順─ (教養諸学シリーズ)
- 作者: ウンベルトエーコ,谷口勇
- 出版社/メーカー: 而立書房
- 発売日: 1991/02/25
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 110回
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時に神本に出会えることがある人生ですが、久しぶりにこれは神本でした!
論文を久しぶりに書く方、必読書です…
論文作成のマスト:論文とは何か・テーマ絞り
そこからかよ!っていう方もいると思いますが、そういう聡明な方はこの記事は読まないでください。
詳しくは書きませんが、特に論文とは何か、何に役立つか、またテーマ絞りについて述べられた第I章とII章は、必読だと思います。
もふもふが大事だと思った箇所を抜粋します。
→未知の理論や物を発見するだけが研究じゃない。ささやかでも発見は発見である。(第I章より)
→分相応かつ自分が興味を持てる分野を選ぶ。テーマを絞りまくる。
(範囲を狭めるほど良い)(第II章より)
一番大事だと思ったのは、この本では、分相応の研究をしろ、と書いてあるところです。
・資料が手に入りやすいか
・自分の手に負えるテーマか
・興味を持っているか
・教員との相性は良いか
留学の目的は、「なんだかロマンのある壮大なテーマの研究をする」ではなく、「論文を提出して学位をえる」だと思います。
また、学部生の時に、指導教員が、「テーマと副題が決まれば論文は半分以上は出来ているようなもんだ」と言っていて確かにそうだなと思いました。
だいぶ指針が見えてきました。
必要な最低期間は?
イギリスの院留学は、日本と違って9か月と短いです。
そんなんできちんとした論文が書けるのかというところですが、ありがたいことに、この本の想定している最短の期間(6カ月)が、イギリス留学にぴったりの期間なんです…
なかなかここまでドンピシャな本はないかと思われます。
留学期間は限られております。
限られた期間で最大のパフォーマンスを出すのが、私たち留学生の役目です。
ひとまず、テーマを絞りまくって、資料を整理整頓すればそれなりのものは書けそうです。
他にも、メモの取り方(資料の整頓の仕方)など、知っておいた方が良いことも沢山あります。
ただ、時代錯誤な記述もあるので(コンピューターがない時代に書かれているので)、そこはご愛敬。
英語で論文とレポートを書くのじゃ
また当たり前ですが、英語圏に留学するので英語で論文に書かなくてはなりませんね。
IELTSとかTOEICでライティングも勉強しているのは思いますが、やはり長さや構成は全く違います。
もふもふは英語論文の書き方の本を大学の時に持っていたのですが、すべて捨てました(後悔)。なので、またまた図書館で借りてきました。
図書館、本当に良いですよ。ぜひぜひ活用しましょう。
こちらを借りてきました。
日本語の文章の組み立て方と、英文論文の組み立て方を詳しく書いてくださっています。
時間がない人は、p27、6~8章だけ読めば大体アカデミックペーパーについて、英文で論文を書く人も、どうやって書くか想像がつくかと思います。
学部生の時に留学した時には、私はなぜか「日本語で書かれた教本は読まん!」とか思っていましたが
いや、やはり母国語に勝るものはない、
というのがもふもふが痛感したことです。
もちろん、第一次資料が外国語の時には、その言語で読むのが大前提ですが、マニュアルとかは母国語が一番だと思います。
どんなアプローチをしても(plagiarism等の不正を除く)、「学位を得るための論文を書く」という結果が達成できればよいのです。
そりゃ、全て英文で読み込むことが出来ればかっこいいなと思いますが。
留学前の網走旅行楽しみだな~