【感想】Carol キャロル観ました(そしてCall me by your nameにつながる(笑))
Carol『キャロル』観ました
公式サイトはこちら。
女性同士の恋愛、ということで、実はもふもふは生粋の腐女子であり、レズビアンというものは正直嫌悪していたところもありました。
でも、避けていただけで、実は自分にもどこかしらこのような側面ってあるのではと思ってみてみました。
ちょうど、call me by your nameのレビューに、キャロルの方が良いという意見があったというのもあります。
- 作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,柿沼瑛子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/12/08
- メディア: 文庫
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※ ネタばれあり
感想:キャロルのかっこよさ、美しさがすべてを持っていくわ!!
観た後、ケイト・ブランシェットってこんなにかっこよい女性だったっけか?
と思うくらい素敵でした。
主人公のテレーズ(ルーニー・マーラ)が惚れるのが分かる。
うんうん、美しい。
でもキャロルの魅力はそこだけではないと思います。
うまくいっていない夫婦生活(同性愛を疑われている(当時は病気扱いだから))に疲れはてているキャロル。
そして親友に弱みを吐き出すキャロル。
美しさだけではなくて、人間としての弱さ/儚さもなにかしら彼女の魅力を増幅させているのではないかなと。
彼女の弱さが一番に描かれるのは、きっと
夫との関係が愛悪なまでににねじれたとき、無垢なキャロルを誘った時。
彼女の狡さが一番に描かれるのは、きっと
そばにキャロルがいるのに、窮地に追い込まれると、旧友へと走ってしまうとき。
テレーズは弄ばれているな~しかも、同性だからね、余計に辛いのではないでしょうか。
そして、キャロルの強さ、テレーズへの愛が表現されるのは、テレーズ本人がいない、弁護士・夫との会見の場でしょう。
同性愛というだけで、最愛の娘から引き離される危機にあるのに、テレーズとの関係に関しては嘘をつかず、正面堂々と訴えるのです。
これが、オリバーだったら、どうするかな。きっと逃げてしまうのではないでしょうか...
オリバーが、エリオを守るために自分の身を犠牲にするとは、私は思えないんだよね。
エリオはさまよい続け、オリバーもどこかさまよいながらも、少なくともこの世では安住している。
彼に、キャロルほどの力があったら...
しかも、彼女達は1950年代ですからね。
1980年代の同性愛に対する周囲の考えなんて、もう全く違うからね..
最後、きっとテレーズはキャロルの元に戻るんだと思います。
そして、弄ばれていくのでしょう。
それでも、少なくともキャロルはテレーズを守った、という瞬間があったのが私にとっては救いの種でした。
エリオは彼の青春、人生をオリバーにささげるのだろうけど、オリバーはそこまでしないものね。
って、また『君の名前で僕を呼んで』に戻ってしまう~
夏になると、また思い出すのだろうな。
ああ、それにしてもケイト・ブランシェット綺麗...
追記(2018/12/25)
キャロルの原作を読みました。
原作の方が感動しました。後程感想upします。
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