嵐が丘レビュー やっぱりイギリス文学はおもろい

久しぶりに英文学を読みたくて市内の図書館に行ってきました。

もふもふは、イギリス文学、特にワイルドとか、ビアズリーのような世紀末文学や文化が好きで好きで、一番好きな作家もE.M.Forsterで、女流作家といえば、私はフェミニストヴァージニア・ウルフという、そう、恋愛小説とかくだらなくね?!とか思っていた頭の固い人間だったのです。

(日本語の恋愛小説も、映画もダメダメ。)

ちなみに、この本は、大学の授業でやって、一番心に残った小説。

100年近くも前の女性も『自立』について考えることは一緒よね。

お金と、自分が考えてその思考を纏めることができる「部屋」よね。

 

 

自分だけの部屋 (ヴァージニア・ウルフ・コレクション)

自分だけの部屋 (ヴァージニア・ウルフ・コレクション)

 

 

A Room of One's Own and Three Guineas (Oxford World's Classics)

A Room of One's Own and Three Guineas (Oxford World's Classics)

 

 

彼女の文体は、意識の流れって言って、「頭の中に浮かんだ言葉や考えをそのまま流してかいてゆく」という手法なので、日本語でも読んでも小難しいのですが、主張していることは簡単です。女性が自立するには?という題材ですね。

 

この「自分だけの部屋」にはジェーンオースティンとかブロンテ姉妹とか出てくるんだけど、(あと、シェークスピアに彼と同じくらいの才能がある妹がいたらって話も確かあって、これは本当におもろかったな~)上記の通り、読んでこなかったわけよ。

で、せっかくなので、直感で嵐が丘を選びましたというわけ。

 

 

嵐が丘 (新潮文庫)

嵐が丘 (新潮文庫)

 

 

 

前置きなっが!( ˘ω˘)スヤァ

 

さてさて、どんなお話かは、ググレカスなわけで、このお話のどこがおもろかったかというと、

 

イギリス特有のジメジメとした人間関係。

まぁ、皆まともな性格な人が一人もいないわ!ってとこ。

そして話者がころころと変わるところ。

 

で、こんなややこしいプロットが150年前位に書かれたということ!

だって、今の時代よりも娯楽もなにもない時代ですよ。

こんな物語のインスピレーションってのはどこからやってくるんでしょうか?!

 

それにしても、イギリスの階級制度も分かって面白いですね。

人間関係がドロドロしすぎていて、私は読んでいてううううとなりました。

ヒースクリフもキャサリンも、なんていうか、今的にいうとツンデレなのかなぁ~

しかし、キャサリン嬢が「ヒースクリフと結婚しちゃ二人ともダメになっちまうから坊ちゃんのエドガーと暮らすお。そんでヒースクリフエドガーの金で遊んで暮らしたいの!(すみません、勝手にもふもふの解釈が途中で入りました汗)」とメイドさんにはっきりというところは面白すぎて、なんか、悪女というかこの子の場合は天然なんでしょうが、いつの時代もこんな女はいるのね....と感慨深くなってしまいました。

 

うん、普通に面白かった。

文学って、何が文学となるかの一つの定義として、「繰り返し読まれること」があるんだけど、

 

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 これに書いてあるお。

 

あぁ、ほんまにこれなら「文学だな」と思うのです。

 

というわけで、今日の音楽はこちらです。(いきなり!)

 

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こんなにロマンチックなお話じゃないけど。

 

最近のテイラーさんはこういうしっとり系を作ってくれなくて寂しいな~

 

 

   
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